転職サイトに個人情報を登録するときは、「誰が、何のために使い、どの企業に届き、いつまで残るか」を確認しましょう。 登録前に見るポイントは、運営元と利用目的、公開範囲、企業への提供条件、退会後の扱い、問い合わせ窓口の5つです。
情報流出のニュースを見て、「履歴書を預けても大丈夫?」「今の勤務先に転職活動を知られない?」と気になる方もいるでしょう。個人情報保護委員会も2026年10月7日、大規模な漏えい等の事案を受け、事業者の安全管理や不要なデータの消去について注意喚起しています※1。
この記事では、登録画面・利用規約・プライバシーポリシーのどこを見ればよいかを、具体的な確認例とともに紹介します。
目次
- 転職サイトの個人情報は、どこまで使われる?
- 登録前に確認したい5つのこと
- 説明が分からないときの問い合わせ例
- アバキャリアの情報共有も、登録前に確認を
- よくある質問
- 登録前に、自分の情報の行き先を確かめる
転職サイトの個人情報は、どこまで使われる?
運営会社が持つ情報と、求人企業が見られる情報は、分けて確認する必要があります。 さらに、求人企業がプロフィールを見られる段階と、氏名・連絡先を受け取る段階が同じかどうかも確認しましょう。
不正アクセスや誤送信による情報流出への対策に加えて、通常のサービス利用で誰に情報が届くかを知ることも大切です。自分が想定していなかった相手への提供を避けたい場合は、登録時の同意内容まで読む必要があります。
例えば、氏名が表示されなくても、勤務先名・在籍時期・珍しい担当業務の組み合わせから、知人が本人だと気づく可能性はあります。「匿名」という表示を見るときも、非公開になる項目を具体的に確かめてください。
登録前に確認したい5つのこと
次の5項目を、登録画面、ヘルプ、利用規約、プライバシーポリシーで照合します。分からない点があれば、その項目を問い合わせてから登録を判断しましょう。

1. 運営会社と、個人情報を使う目的
まず、情報を預ける相手と使い道を確認します。 運営会社の正式名称、所在地、問い合わせ先に加え、プライバシーポリシーの「利用目的」を見てください。
厚生労働省の「募集情報等提供事業の業務運営要領」(2026年9月)は、対象となる事業者に対し、求職者が使い道を想定できる程度に、個人情報を収集・保管・使用する目的を具体的に示すよう求めています※2。
確認したいのは、求人の紹介や応募先への情報提供に使われるのか、サービスの分析や案内メールにも使われるのか、といった点です。広告配信の同意欄があれば、サービスの利用に必要な同意と区別できるかも見ましょう。
入力欄では、必須・任意の区別を確認します。自由記述欄に業務上公開できない顧客名や案件資料を入れないなど、経歴の正確さと仕事上の秘密の扱いを両立させることも大切です。
2. プロフィールは誰に、どこまで公開されるか
「登録した情報が全部見られるのか」を、項目ごとに確かめます。 スカウトや企業検索の機能がある場合は、利用前の初期設定と変更方法も確認しましょう。
次の表は、情報ごとに確認したい内容を整理したものです。実際の公開範囲は、サービスによって異なります。
| 登録する情報 | 確認したいこと |
|---|---|
| 氏名・顔写真 | 企業に表示されるか、表示されるのはいつか |
| 勤務先・職務経歴 | 社名、在籍期間、自由記述のどこまで届くか |
| 年収・希望条件 | どの企業が、どの段階で見られるか |
| 電話番号・メールアドレス | 運営会社だけが持つのか、企業にも渡るか |
勤務先への公開を制限したい方は、企業ブロック機能の有無だけでなく、対象となる法人やグループ会社の範囲まで確認してください。機能が見つからない場合は、非公開にできると推測せず、運営会社に質問しましょう。

3. 企業へ情報が渡る条件とタイミング
自分が応募するときだけ情報が届くのか、登録時の同意に基づいて企業へ紹介されるのかを確認します。 プロフィール、履歴書、面談記録など、提供される内容も合わせて見てください。
規約やヘルプでは、「第三者提供」「企業への情報提供」「スカウト」「マッチング」などの項目が手がかりになります。特に、自分が企業名を知る前に情報が届く場合があるか、受け取った企業が関係会社と共有する場合があるかは、確認しておきたい点です。
私たちNexusAdvisorsが運営するアバキャリア(AVACAREER)でも、企業に提供する情報とタイミングをプライバシーポリシーに記載しています。利用するサービスの説明を読み、「どの操作や同意をきっかけに、何が届くか」を確かめてください。
登録前に、企業へ届く情報を確認したい方へ
アバキャリアのプライバシーポリシーでは、プロフィール・氏名・連絡先を企業に提供する条件を案内しています。登録するか判断する材料としてご確認ください。
アバキャリアの情報の扱いを確認する →4. 退会・利用停止後に、情報がどう扱われるか
退会、プロフィールの非公開、案内の停止、データの消去を、それぞれ確認します。 メールが届かなくなったことだけでは、履歴書や経歴の削除まで済んだとは判断できません。
個人情報保護委員会のFAQでは、個人情報保護法は保存期間や廃棄時期を一律に定めていない一方、利用する必要がなくなった個人データは、遅滞なく消去する努力義務があると説明しています※3。
サービスには、退会後に残る情報、その目的・期間、消去を依頼する窓口を確認しましょう。すでに応募先企業へ渡った履歴書については、その企業での保管・削除の扱いも別に確かめる必要があります。

5. 困ったときの窓口と、連絡の確認方法
登録前に、情報の訂正・利用停止・消去について相談できる窓口を確認します。 ヘルプやプライバシーポリシーから、問い合わせフォームなどへたどり着けるかを見てください。
登録後に「情報流出への対応が必要です」といった不審なメールが届いた場合は、本文のリンクから個人情報を入力する前に、公式サイトの告知や窓口で確認しましょう。IPAも、メールの送信元表示だけで真偽を判断せず、公式サイトなどの確かな情報源を使うよう案内しています※4。
登録情報の連絡先を最新に保つことも、運営会社からの重要な連絡を受け取るために役立ちます。
説明が分からないときの問い合わせ例
問い合わせでは、情報の種類と、気になる相手・時期を具体的に伝えます。 例えば、次のように聞くと、判断に必要な回答を得やすくなります。
- 「登録すると、勤務先名と職務経歴は、どの企業に見られますか。現在の勤務先やグループ会社への公開を制限できますか」
- 「自分が応募・承諾する前に、プロフィールや履歴書が企業に提供される場合はありますか」
- 「退会後に残る情報と保存期間を教えてください。応募先企業へ渡った情報の削除は、どこに相談すればよいですか」
回答と確認日を残しておくと、複数のサービスを比較しやすくなります。重要な点への説明が得られない場合は、その情報の入力や書類の提出をいったん保留してもよいでしょう。

アバキャリアの情報共有も、登録前に確認を
アバキャリアでは、人との面接に進む前にも、登録した職務経歴などやAI同士の面談記録が企業に提供される場合があります。 氏名・連絡先が非公開の段階でも、勤務先名を含む経歴などは共有対象に含まれます。
現在の勤務先やその関係会社がサービスを利用している場合は、その会社にもプロフィールなどが届くことがあります。また、情報を受け取った企業が、選考・採用に必要な範囲で関係会社と共有する場合があります。ただし、その企業が受け取った情報を、あなたの現在の勤務先へ転送・共有する行為は、利用規約で禁止しています。
私たちは、利用者が情報の行き先を理解してから使うことが大切だと考えています。登録前には、求職者向けページのFAQとプライバシーポリシーを確認し、自分の状況で気になる点を確かめてください。
よくある質問
会社のメールアドレスで登録してもよいですか?
転職活動には、自分で継続して管理できる個人のメールアドレスを使うことをおすすめします。勤務先のアドレスは、会社の利用ルールや管理の対象となり、退職後に使えなくなる可能性もあります。
退会すれば、応募先企業に渡った履歴書も消えますか?
転職サイトでの退会手続きが、応募先企業の持つ書類の消去まで含むかは、個別の確認が必要です。サイト側に手続きの範囲を尋ね、必要に応じて応募先の個人情報窓口にも相談してください。
登録前に、自分の情報の行き先を確かめる
転職サイトの個人情報は、運営元と利用目的、公開範囲、企業への提供条件、退会後の扱い、窓口を確認してから登録しましょう。まず候補のサービスを一つ選び、気になる項目を規約やヘルプで調べるところから始めてください。
サービスを選んだ後の応募準備には、転職の求人を見極める10のチェックポイントも活用できます。
アバキャリアの利用の流れを確かめる
アバキャリアは、専属のAIが企業のAIと面談し、届いた会社や面談記録を確認してから、人との面接に進むかを決めるサービスです。利用の流れと情報共有の説明を、求職者向けページでご確認ください。
アバキャリアの求職者向けページを見る →注釈
※1 個人情報保護委員会「大規模な漏えい等事案を踏まえた対応について(注意喚起)」(2026年10月7日公表・2026年10月25日確認)
※2 厚生労働省「募集情報等提供事業の業務運営要領」(2026年9月版・2026年10月25日確認)
※3 個人情報保護委員会FAQ「取得した個人情報は、いつ廃棄しなければなりませんか。」(2026年10月25日確認)
※4 IPA「メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで」(2021年9月21日公表・2026年10月25日確認)